フライアウトという指標(5)

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 今回は事例の紹介です。
 2015年のプロ野球のデータを取り上げます。できるだけ公式記録集などに載らないような記録に着目していきます。

 前々回まではゴロアウトと併殺打のランキングを見てきました。今回はフライアウトとライナーアウトが多い投手のランキングを紹介します。

 下表はフライ(フェアゾーンに飛んだもの、バント失敗によるフライは除外)によるアウトのランキングです。1つ目の表がフライアウト数の多い順(20位まで)、2つ目の表がフライアウトの割合(打者数で割り算)が高い順です。2つ目では打席数を150以上とし、フライアウトの割合が22.4%以上(投手全員のフライアウトの平均は17.4%)を掲載しました。数値は「エキサイトベースボール」を参考にしました。手計算による集計のため、正確性の保証はできないことをご了承ください。

 フライアウト数の1位は昨年と同じく大野雄大(中日)でした。特に、センターフライとショートフライが多くなっています。積み上げていく記録ですので、当然のことながら上位には投球イニング数が多い先発投手が並んでいます。

 続いて、フライアウトの割合を見ていきます。
 13人を見ると、先発投手やリリーフ投手のどちらかに偏ることなく入り混じっています。フライアウト数で1位だった大野雄大は19.6%(45位)でランク外でした。
 1位は山中浩史(ヤクルト)の26.2%でした。特に、レフトフライとセンターフライが高くなっています。9試合に登板して50イニングを投げ、210打席で、被打率0.281、被出塁率0.320、被長打率0.417、被OPS 0.737、防御率3.24の成績を残しました。

 続いて、ライナーアウトです。下表はライナーアウト(フェアゾーンに飛んだもの)によるランキングです。1つ目の表がライナーアウト数の多い順(17位まで)、2つ目の表がライナーアウトの割合(打席数で割り算)が高い順です。2つ目では、これまでと同様に打席数を150以上とし、ライナーアウトの割合が2.3%以上(投手全員のライナーアウトの平均は1.6%)を掲載しました。
 なお、外野手へのライナーアウトはなかったので表から省きました。また、キャッチャーへのライナーというのも現実に起こることはないので表から省きました。

 ライナーアウト数の1位は昨年と同じく涌井秀章(ロッテ)でした。特に、ショートライナーが多くなっています。これも積み上げていく記録ですので、当然のことながら上位には投球イニング数が多い先発投手が並んでいます。
 注目したいのは菊池保則(楽天)です。ランキングには載っていませんが、一塁ライナーの数は第1位でした。この2つ前の表でもランキングには載っていませんが、一塁フライの数でも第1位で、とことん一塁手に打ち上げさせた投手と言えます。

 続いて、ライナーアウトの割合を見ていきます。
 18人を見ると、先発投手やリリーフ投手のどちらかに偏ることなく入り混じっています。もともとライナーアウト自体が起こりにくいです。野手の正面に飛べばアウトになりますが、打球が速く滞空時間が短い打球だと野手の守備範囲の近くに飛んでも安打になりやすいからです。全打席数に占める割合は1.6%ですので、投手同士の差がつきにくい指標と言えるかもしれません。
 1位は吉田一将(オリックス)の4.19%でした。特に、ショートライナーの割合の高くなっています。

 最後に、ファールフライアウトです。下表はファールフライアウトによるアウトのランキングです。1つ目の表がファールフライアウト数の多い順(18位まで)、2つ目の表がファールフライアウトの割合(打席数で割り算)が高い順です。2つ目では、これまでと同様に打席数を150以上とし、ファールフライアウトの割合が3.6%以上(投手全員のファールフライアウトの平均は2.5%)を掲載しました。
 なお、センターへのファールフライアウトはなかったので表から省きました。

 ファールフライアウト数の1位は大野雄大(中日)でした。大野はフライアウトも1位、ライナーアウトは8位タイで、とことん上へ打たせた投手と言えます。これも積み上げていく記録ですので、当然のことながら上位には投球イニング数が多い先発投手が並んでいます。

 続いて、ファールフライアウトの割合を見ていきます。
 16人を見ると、先発投手やリリーフ投手のどちらかに偏ることなく入り混じっています。ライナーアウトほどではありませんが、ファールフライアウトも起こりにくいです。全打席数に占める割合は2.4%ですので、こちらも投手同士の差がつきにくい指標と言えるかもしれません。
 1位は石田健大(DeNA)、2位は僅差でスコット・マシソン(巨人)で5.33%でした。石田がキャッチャーフライの割合が高かったのに対し、マシソンはショートフライとライトフライの割合が高くなっています。