バントという指標(7)

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 今回は事例の紹介です。
 2015年のプロ野球のデータを取り上げます。できるだけ公式記録集などに載らないような記録に着目していきます。

 前々回と前回では打者と投手のそれぞれから見たバント作戦の成功率と失敗率を紹介しました。今回はチーム別の攻撃側から見たバント作戦の成功率守備側から見たバント作戦の失敗率を紹介します。
 下表は犠打の成功率と失敗率の高い順に並べ替えたものです。数値は「エキサイトベースボール」を参考にしました。手計算による集計のため、正確性の保証はできないことをご了承ください。

 2つの表のうち、1つ目の成功率のランキングについては週刊ベースボールで連載されている千葉功氏の「記録の手帳」でご覧になられた方もいらっしゃると思います。今回の記事のために「記録の手帳」からコピーしたわけではなく、私の手作業での集計でしたが、一致していたので少なくとも1つ目の表は正しいと言えそうです。「記録の手帳」では「送れず」となっている内訳を網羅しているのとセーフティバントの記録もあるのが自慢です。自分で集計してみてわかりましたが、「記録の手帳」でも打撃が完了する前にスクイズを失敗した場合は犠打失敗に含めていませんので、実際はもう少し低い%になります。

 攻撃側から見て犠打の成功率が最も高いのは日本ハムの82.3%でした。僅差でオリックスが続いています。パ・リーグが上位、セ・リーグが下位という傾向が見られました。日本ハムは成功数が104個で少ないのですが、同じ104個の西武やヤクルトと比べて安打が多くなっています。オリックスはスリーバント失敗による三振が0個でした。
 一方、犠打の成功率が最も低いのは巨人の70.3%で他を圧倒しています。特に、スリーバント失敗による三振が15個で最も多くなっています。11位の阪神は犠打の企図数は最も多いのですが、138個の犠打成功は最も少なく、10個のバント併殺打は最も多くなっています。

 セーフティバントの成功率については企図数が少ないので評価が難しいところです。50%以上は西武とオリックスだけでした。ソフトバンクは企図数が4回なので、0%といっても悲観することはなさそうです。DeNAは失敗が13個というのを考えると、バントではなくヒッティングの方が良いのかもしれません。

 守備側から見て犠打の失敗率が最も高いのはヤクルトの26.0%でした。僅差で中日が続いています。成功率とは反対にパ・リーグが下位、セ・リーグが上位という傾向が見られました。ヤクルトはスリーバント失敗による三振が12個で最も多くなっています。
 一方、犠打の失敗率が最も低いのは楽天の12.6%で、最も多くの犠打(137個)を決められました。11位のオリックスも当てはまりますが、併殺打や三振による阻止が0~1個だけでした。

 セーフティバントの失敗率については企図数が少ないので評価が難しいところです。50%未満はロッテだけでした。その次が50%の中日とソフトバンクですので、ロッテの低さは他を圧倒しており、セーフティによる被安打5個は巨人と並んで最も多くなっています。

 このように攻撃側と守備側の両方を見ることで、チーム単位で上手か下手かがわかったかと思います。次回からは2016年の記録を紹介します。

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